起業というと、なんだか大それたことのように感じるかもしれません。
しかし、時代は令和です。
脱サラ起業が当たり前だった昭和とは、起業を取り巻く環境はまったく違います。
インターネットを使うことで、今すぐ、誰でも、しかもお金をかけずに起業することが可能になりました。
それほど起業のハードルは低くなっているのです。
そんなインターネット起業の魅力やメリットを解説します。
複業でOK
インターネット起業の魅力やメリットは多岐に及びますが、今の仕事を辞めずに始められるということをまず挙げたいと思います。
それは、インターネット起業が持つ、以下のような特徴によるものです。
なお、「副業」ではなく「複業」としている理由は、この章の最後に説明します。
小資本でできる
起業するにあたって最低限必要なものは、
・パソコンやスマホなどの端末
・インターネット回線
の2つだけです。
すでに使っているなら、それをそのまま使えばOK。
あとは実践するジャンルや内容によりますが、基本的にまとまったお金は必要ありません。
人を雇う必要がない
インターネット起業は、自分の身一つでできます。
のみならず、事業が軌道に乗って月数百万円の売り上げになったとしても、依然として人を雇う必要はありません。
この業界ではそれが当たり前です。
後述する「レバレッジ」と「自動化」によるものです。
固定費がほとんどかからない
開業時もそうですが、毎月の固定費もほとんどかかりません。
回線代とプロバイダ料金、電気代くらいでしょうか。
ブログをやるならドメインとサーバー代がかかりますが、月1000円程度です。
時間的・場所的な制約がない
決められた出社時間もなければ、出社すべきオフィスも必要ありません。
自宅でも近所のスタバでも、なんなら旅行先のホテルでも、いつでもどこでも仕事ができます。
今持っている知識やスキルをそのまま活用できる
起業するということは、自分が持つ何らかの価値を誰かに提供してその対価をいただくということです。
そう言うと、「えー私、人に提供できる価値なんて何もありません」という方が大半です。
でも、本当にそうでしょうか?
自分では当たり前にできることでも、他の人には分からなかったり難しかったりすることって結構あるものです。
ここではヒントとなるいくつかのキーワードを挙げるに留めます。
ピンと来るものが2つや3つ、あるのではないでしょうか?
マツコの知らない世界
ゲーム
営業
資格
業界の裏事情
海外旅行
子育て
商品レビュー
高齢者向けスマホ教室
複業とは?
世間では「副業」ブームですが、私は「複業」を推奨しています。
勤めてる会社を本業・インターネット起業を副業としてではなく、どちらも本業として捉えようという考え方です。
インターネット起業は、いつでも誰でも始められてリスクもほとんどありません。
これは素晴らしいことなのですが、このメリットが逆に作用して成果を出す前に脱落してしまう人がとても多いのです。
ダイエットや筋トレを想像すれば分かりやすいでしょう。
いつでもノーリスクで始められるということは、いつでもやめられるということでもあります。
「副」と「複」。 たった1文字の違いですが、これを意識するのとしないのとでは大きな差が出ると私は考えています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
収益性
次に、インターネット起業のメリットを収益性という点から見てみましょう。
実は、日本に存在する会社の6割以上は赤字です。
黒字を出している会社もその大半は営業利益率一桁で、10%を超えれば優良企業です。
そんな中、個人でインターネット起業した場合は、営業利益率90%超えを普通に達成できます。
それは、先述の開業費・固定費・人件費がほとんどかからないことに加えて、リアルビジネスにはない次のような特徴があるからです。
無限商圏
商圏とは、集客可能性がある地理的な範囲・広がりのことを言います。
もっと砕けた表現にすると、この場所にお店を構えればこれくらいの範囲からこれくらいの来客が見込めるという仮想上のテリトリーといったところでしょうか。
通常の店舗経営では、商圏の調査・分析をしっかりと実施した上で出店する場所を決めます。
人口・地理的な条件・ライバル店の有無などによって、売り上げが大きく変わるからです。
ところが、インターネット起業の場合には、少なくとも地理的な商圏という概念はありません。
インターネットを通じて日本全国、さらには日本語を理解できる世界中の人々がお客さんになってくれる可能性があるからです。
もちろん、配信するコンテンツのジャンルや内容によって集客ボリュームに限界はありますし、当然ライバルだって存在します。
なので、「1億2千万人全員が潜在顧客です、すごいでしょう」なんて能天気なことを言うつもりはありません。
ただ、地理的な商圏がないというだけでも、大きな可能性を感じられるのではないかと思います。
無限在庫
インターネット起業で私たちが取り組むのは、主にデジタルコンテンツ(ブログ・動画・電子書籍・情報商材など)の作成です。
このデジタルコンテンツは、文字通りデジタルデータでやり取りされ、書籍やDVDのように物質的な媒体を介しません。
つまり、在庫という概念がないので、コンテンツを作ればそれを無限に複製して販売できてしまいます。
原価はあなたがコンテンツ作成に費やした時間と労力だけ。
売れれば売れるだけ儲かる=利益率が常識外れな数字になるのは、当然の帰結なのです。
レバレッジ
レバレッジとは「てこ」のことです。 てこの原理の「てこ」です。
インターネット起業におけるレバレッジとは、「少ない労力と時間で大きな利益を上げる仕組み」のことを言います。
インターネットビジネスにおける収益性の高さは、このレバレッジの恩恵によるところが大きいです。
たとえば、上記の無限在庫というのもレバレッジの1つです。
コンテンツを1つ作ってしまえば、無限に、しかもタダで複製して販売できるわけですから。
あるいはまた、転用というやり方もあります。
たとえば、ブログ記事がある程度たまってきたら、それをまとめて電子書籍として販売するのです。
作業の外注化もレバレッジの1つと言えるでしょう。
たとえばあなたがYouTubeに取り組んでいるとします。
あなたは自分にしかできない企画や撮影だけをやり、それ以外の、編集・文字入れ・アップロードなどの作業は外注化して他の人にお願いするのです。
費用はかかりますが、その分時間が浮くので作業効率が大幅にアップします。
インターネットビジネスは外注化の環境が整っており、クラウドソーシングサイトを使って手軽にこうした仕事の発注ができます。
さらに、システムやツールを使った作業の自動化が挙げられます。
いちいち人間が作業せずとも、24時間365日、集客から販売、納品、決済まですべてが完結する、そんな仕組みがあるのです。
この自動化については次章で解説します。
自動化
インターネット起業では、ビジネスにおけるさまざまな過程を自動化することができます。
アドセンス広告
まずは、ブログ・YouTubeのアドセンス広告について見てみましょう。
アドセンス広告は、一定の要件を満たしてアカウントを取得・広告を掲載することで、
自分の運営するブログ・YouTubeチャンネルから収益を得られるというビジネスモデルです。
Googleが運営しています。
その過程は、
・企業がGoogleに広告掲載を依頼する
・Googleはブログの読者・YouTubeの視聴者1人1人にマッチした広告を自動配信する
・読者・視聴者が広告を一定時間見たりバナーをクリックしたりすると、広告料がコンテンツ作成者に支払われる
というものですが、私たちコンテンツ作成者がやるべきことは1つ。
作成したコンテンツに「収益化」するためのコードを貼る(ブログ)か、「収益化」をONにする(YouTube)だけです。
広告の選定・配信・収益の振り込みなど、すべての作業をGoogleがやってくれます。
ステップメール
次にステップメールについて簡単に解説します。
ステップメールとは、メールアドレスを登録した人に対し、事前に作成・セットした複数のメールが順番に配信されることで、集客・販売・納品・決済・フォローメールまでのすべての過程を自動化できる仕組みです。
この仕組みをうまく稼働させることができれば、自分がどこで何をしていようとも自動的に売り上げが上がる状態になります。
私はこのステップメールの存在を知った時、「なんてすごい仕組みがあるんだ」と体中に衝撃が走ったのを覚えています。
あれから何年も経ちますが、ステップメール自体の進化と相まって、その秀逸さに感心するばかりです。
bot
Twitterのbotはご存知ですか?
ツイート内容と時間をあらかじめセットしておくことで、自動的にツイートしてくれるツールです。
インターネットビジネスではTwitterは主に集客ツールとして利用されます。
そこで、リアルタイムでつぶやく必要のないツイートは、botを使って自動化するのです。
このようにレバレッジを効かせることを常に意識しつつ、自動化のシステムやツールを取り入れることで、少ない時間で大きな収益を上げることができるようになります。
逆に言うと、レバレッジと自動化を疎かにしたまま作業に没頭していると、貧乏暇なしの状態に陥るということでもあります。
広告運用
手っ取り早く見込み客を集めるには、今も昔も広告の活用が欠かせません。
ただ、従来の広告はムダが多かったのも事実です。
たとえばテレビ広告は、誰が見て誰が商品を買ったか、広告を打った効果がどれくらいあったのか、そういったことがまったく分かりませんでした。
高価な弾を使って空砲を打ちまくっているようなイメージです。
ところが、インターネットの広告出稿では、
・細かなターゲット設定
・正確な効果測定
・低単価
などによって、テレビ広告のようなムダ打ちを劇的に減らすことができるようになりました。
さらに、AIの進化で自動化と精度がどんどん向上しています。
その結果、2019年にインターネット広告費がテレビ広告費を初めて上回りました。
広告出稿はお金もかかるし知識・ノウハウも必要な、どちらかと言えば中上級者向けの施策と言えます。
ただ、短期間・低コストで適切な見込み客にリーチできるということは、初めのうちから覚えておいて損はないでしょう。
会社の仕事もレベルアップ
インターネットビジネスを実践していると、マーケティングや集客に関する知識がどんどん身に付いてきます。
また、価値提供・顧客視点・信頼構築といったビジネスのイロハを学び実践していくことで、ビジネスセンス・スキルも上がっていきます。
こうして自分が成長すると、勤めている会社での仕事も自然とレベルアップし、他部署を含めて社内の問題点・改善点が山のように見えてきます。
こうなったとき、上司に改善提案を提出してもいいし、自ら先頭に立って結果を出し周囲の度肝を抜くのもアリです。
ただし、副業禁止の会社の場合にはこうした行動は怪しまれるので、ほどほどにしておきましょう。
いずれにしても、従来の自分とは別人になることは間違いありません。
リアルビジネスとの融合
リアルビジネスでインターネットを上手に活用できている企業や店舗はまだまだ少ないです。
特に集客に悩む経営者は少なくありません。
インターネット起業家として成功すれば、このような集客に悩む経営者に適切な施策をアドバイスできるようになります。
コンサルタント契約を結んで収入の柱を増やすのもいいでしょう。
また、あなた自身がリアルビジネスを立ち上げる場合、ネットで培ったスキル・ノウハウをフル活用して事業を一気に軌道に乗せることだって可能です。
このように、リアルビジネスとネットを融合させて既存のビジネスの売り上げを伸ばしたり、自ら実店舗を立ち上げることだって夢ではありません。
ネットビジネスの成功者には、こうした人がたくさんいます。
人生が豊かに
インターネット起業することで、収入もそうですが気持ちに余裕ができて人生が豊かになります。
会社で雇われて働くだけの人生とは完全に別世界です。
これはやらないと実感できないので、あなたもぜひ挑戦してみてください。
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